【感想】第5回ロビイング研究会

今日は「北のスライム」こと北先生主催のロビイング研究会に参加してきました。会としては5回目の開催で、私は3回目の参加。

北先生がいて水野先生がいて吉峯先生がいて齋藤先生がいて、、、みたいな(いい意味で)訳のわからない会合でしたが、やはりメンバーに変わった人が多いと議論も盛り上がりますね。

面白い話を沢山聞けたので、登壇者の工藤さんに感謝する意味も込めて感想を書きます。

概要

そもそも北先生とは

北先生は若手〜中堅弁護士のハブになっている先生です。

SNSで発信を続けており、頻繁に弁護士を中心とした勉強会のイベントを開催されています。

まさに「弱い紐帯の強み」を地で行くような人ですね。あと最近なんだか自虐ネタが多い。

ロビイング研究会とは

いつもFBで募集がかかるのですが、そこで毎回書かれている文言を引用します。

士業が活動していくにあたり、目の前の一人だけを救うのではなく、制度そのものを変えたいと思うことがかなりの頻度で発生します。 そのような考えを実現するためには、ロビイング活動が欠かせません。しかしながら、ぶっちゃけロビイング活動って何をやったら効果的なのかとか具体的にどう動くかとかよく分からないですよね。 その結果なのかどうか分かりませんがよく分からんデモ活動になったり(あれが有効な場面もあるとは思いますが)。 という訳でロビー活動に興味のある方々を集めて「効果的なロビイング活動とはどんなものか」とか「そもそも何を行えばよいのか」に加え「ロビイングで食べていくためにはどうするのか」ということを共有したら面白いのではないかと思いこのようなセミナーを企画してみました。

今日の講演内容

今日はMakairaさんで働いている工藤さんによる講演でした。

テーマは「業としてのロビイング」で、ビジネスとしてロビー活動を行う意味や方法についての内容。コンサルティングファームで規制関係のプロジェクトをやっているとどうしてもWhat(何をやるか・何をテーマとして設定するか)に寄った内容になりがちなんですが、専業のMakairaさんだけあってHowの部分をしっかり聞けたのは貴重でした。

因みに登壇者の工藤さんはロースクールの同級生。色々な分野で活躍されている同級生を見ると嬉しくなりますね。

感想

1.ロビイングの広がりについて

かなり多くの事例を挙げていただいたのですが、「皆が知っているあの会見の裏にも実はロビイングがあった」みたいな例が多くてとても驚きました。言葉の厳密な定義はちょっと難しいですが、パブリックアフェアーズ的要素を取り込みながら、活用の場はどんどん広がっていっているなと感じました。

2.ロビイングの善悪について

これは前回のロビイング研究会からずっと考えていることなんですが、良いロビイングって何なんですかね。

  • 「強者が」「規制を作る」ロビイング
  • 自己利益が起点となっている「陳情」的なロビイング

なんかは悪いロビイングの例として議論に上がったこともありました。でも個人的には善悪なんてつけられないと思うんですよね。正義とかと一緒で。結局、両方の立場から自由にものが言えて、そこで議論が尽くされることでしか善を担保する方法なんて無いんじゃないのかなー。

ここはもうちょっと考えがまとまったら別で記事にしたい。

3.ロビイングと「思い」について

今回のテーマが「業としてのロビイング」だったんですが、最後の打ち上げ中に水野先生が「思いで動くロビイングが上手くいくためには」みたいな話をされていて、あーやっぱりこの人は本物なんだなと思いました。伊達にイケメンでもしゃもしゃしてないですよね。かっこいい。

「思い」ってやっぱり移ろいやすくて、利害とは別の次元で動いてるからコントロールも難しいですもんね。個人的には「思いで動くロビイングが上手くいくためには」人(関係性)なんかなと思っています。ここももうちょっと考えをまとめたいですね。


そんな感じで非常に充実した3時間弱の勉強会でした。工藤さんありがとう。次の第6回ロビイング研究会も楽しみです。