皆様あけましておめでとうございます。
年末の法務系 Advent Calendarは盛り上がりましたね。この流れで皆がもっと積極的に情報発信するようになると楽しいな…というのが、一通り読み終えた後の感想でした。
さて、新年1発目のブログは早いうちに…ということで今日は
- 2022年の振り返り
- 2023年の展望
について書きます。
1. 2022年の振り返り
(1) 年中
ア 事務所移籍
2022年を振り返っての一番大きな出来事というと、やはり事務所を移籍したことでした。旧所属先のインハウスハブ東京法律事務所とは、忘年会に呼んでもらうなど良好な関係を維持できております。
事務所を移籍して変わったこととしては、
- 領域外の案件は、事務所の弁護士にどんどんパスを出せる
- 逆に事務所の弁護士から、自領域の案件について沢山パスがもらえる
あたりでとてもありがたく思っています。
他方、
- 本業でインハウスをしながら、事務所でも弁護士をしていること
- 本業先でも事務所でも、自分の好きな領域に限定してお仕事をしていること
あたりは変わらず継続しています。金銭的・心理的な負担感なく、やりたいことだけに集中できるのでとてもおすすめな働き方なのですが、修習生にお話ししてもいまいちウケは良くないんですよね…。
イ ダイエット
タイトルに反して、そこまで意図的にダイエットをしていたわけではないのですが…
【ご報告】痩せました。
— 世古修平 (@seko_law) November 7, 2022
左:2022/10
右:2021/10 pic.twitter.com/xmA6GPMVLS
と、今になって右の2021/10の写真をみると「顔パンパンやな」って感じですね。趣味のランニングを続けていたのと、夏に体調を崩したのをきっかけにストンと落ちてしまいました。
その後も体重は70kg前後で維持できているのですが、この体重維持の段階に至っては高須賀とき(@takasuka_toki)さんがnoteでまとめておられる血糖値のコントロール手法がかなり効いている気がします。
詳細は彼のnoteに譲りますが、
- 食事は野菜→肉→炭水化物の順番で食べること
- 食事直後に運動すること(私はスクワットだけしてます)
は取り入れやすいので、もっと早く始めていれば良かったなと思いました。
(2) 年末
おそらく多くの皆さん共感してもらえると思うのですが、年末ってなぜか学習意欲が高まりますよね。4月病ならぬ年末病?という感じで。勉強した内容を少しまとめます。
ア 法律
どちらもTwitterで話題になった本なので、多くの方がご存知だと思いますが両方とも良い本でした。2つの本に共通するのは「実務家が自分の言葉で書いている」という所で、これがすごく満足度が高かったです。
法律・判例・ガイドラインのコピペとか、「そこまでは皆知ってるでしょ」みたいな所を超えた部分について、実務を踏まえた独自の言葉で書かれているのが良かった。この辺りは自分で文章を書くときも注意したいです。
イ UI/UX Design
去年ブログやセミナーでも何度か取り上げたのですが、法律の領域でも「ダークパターン」という言葉に言及される場面がかなり増えてきました。これは「してはいけないこと」としてのデザインの話です。
他方で「利用規約やプライバシーポリシーって読まないよね」への解決方法というか、ユーザーとの信頼関係の構築において「すべきこと」の主要部分もこの辺りにあるんじゃないかなーと思って探索的に勉強しています。
ありがたいことに勤務先には尊敬できる協力的な専門家が沢山いるので、彼 / 彼女たちの力を借りながらもう少し学びと実践を繰り返してみようと思います。
「弁護士でもわかるUIUX講座」を本日開催しました!
— いけこ (@imaikeko) June 29, 2022
• 法務からは見えないUX設計のプロセスが知れた。
• 2線でチェックする立場として最低限知っておくべき内容。
• お互いの観点を尊重しつつ落とし所を見つける姿勢が大事。
などなど好評だったので、こんなこと喋りましたよっていうシェアその① pic.twitter.com/6PZgFCOekz
2. 2023年の展望
(1) 今日まで
2023年が明けてすぐ、所属先の法律事務所LEACTで「インシデント対応サービス」をリリースしました。既存クライアントに提供しているサービスは色々ある中で、なぜインシデント対応を切り出してリリースしたかを書いてみると…
ア 理由1
セキュリティやプライバシーの仕事って結局いつが楽しいかというと、クライアントがやる気になっていて、こちらへのニーズが明確なときだと思うんです。
とりあえずプラポリ(社内規程)作っておいて。中身はそんな興味ありません。
みたいなご相談はこちらとしても結構辛い。
インシデントのようにサポートが必要な理由が明確な状況というのは、(当事者にとっては地獄ですが)こちらとしてはやっぱり仕事がしやすい部分があります。
イ 理由2
上でも少し言及しましたが、インシデント対応って本当に辛いんですよね。
「法務が知っておきたいデータセキュリティの基本」というセミナーで以下のようなスライドを作ったことがあります。
これは
- 大きなインシデントが起こると24/365対応になりがち
- これが続くと休職者・退職者が出てくる
- その後、対外的・対内的なプレッシャーから必要以上の規制強化に流れる
- 規制強化を嫌って優秀な人から抜けていく
- 人が抜けて、恒常的な24/365体制の完成
という負のスパイラルを説明したくだりのスライドなのですが、インシデント対応って真面目で責任感の強い人からつぶれていくんですよね。これは法務側も事業側も同じで。
あのとき頑張り過ぎて潰れてしまった同僚や、あのとき率先して対応して消耗してしまったセキュリティ意識の高い事業部の人に報いたい…といった気持ちからこのサービスを広く提供しようという気持ちになりました。
関連して、心の底から共感したツイートを。組織の中で、誠実に無言で問題解決に向けて働く人たちの力になれたらなと思っています。
インシデントが起こったときに、それがどんな原因であれ、関係者を嘲笑するのマジでやめたほうがいいですよ
— Yosuke HASEGAWA (@hasegawayosuke) June 23, 2022
(2) 今日から
健康に気をつけながら、自分が楽しめる範囲で、必要としてくれる人のサポートをしていこうと思います。ブログも、今年はもう少し頻繁に更新したいですね。
それではみなさま、2023年も宜しくお願いします。