事務所移籍のご報告

10/1付で、今まで所属していたインハウスハブ東京法律事務所から法律事務所LEACTに移籍することになりました。大変ありがたいことに、インハウスハブ東京法律事務所からは暖かく送り出していただき、法律事務所LEACTには歓迎いただけております。

 

お仕事の関係で、一部の方に先んじて移籍をご報告差し上げた際には

足立さん(インハウスハブ東京法律事務所代表)と何かあったんですか?

移籍先はT●Iですか

などなどコメントいただくこともあったので、このブログで

  • インハウスハブ東京法律事務所の振返り
  • 移籍の経緯
  • 法律事務所LEACTでの今後の展望

をまとめておきたいと思います。

 

1.インハウスハブ東京法律事務所の振返り

(1)入所の経緯

インハウスハブ東京法律事務所への入所は、私がLINE株式会社に転職した直後、当時同僚だった足立さんに誘っていただいたのがきっかけでした。

インハウスハブ東京法律事務所は、会社員・公務員など別に本業を持っている人に向けた兼副業型の法律事務所です。兼副業で弁護士業務を行なっている先輩たちが複数いる環境は、当時特定のクライアントを持っていなかったビギナーの自分にとってとてもありがたい環境でした。

(2)お仕事の内容

インハウスハブ東京法律事務所では、セキュリティとプライバシー領域に絞ってお仕事をしていました。具体的な法律としては

  • 個人情報保護法
  • 電気通信事業法
  • 海外のデータ関連法

辺りになりますが、それに加えてコンサル時代にやっていたようなセキュリティやデータマネジメントに関する

  • 組織設計
  • 規程整備
  • 業務設計

なんかもしていました。個人情報保護法上の位置付けとしては安全管理措置の実装ということになるでしょうか。

2.移籍の経緯

(1)心境の変化

数年間インハウスハブ東京法律事務所で活動を続けた結果、最近は自分の名前やキャラクターを認識した上でご相談をいただいたり、セミナーや執筆のご依頼をいただけることが増えてきました。

そうすると、次第に自分のキャラクターに加えて事務所のキャラクターとも掛け合わせながら色々なチャレンジをして行きたいと感じ、最近はセミナーなどで兼副業について情報発信を積極的に行うようになりました。

(2)決断までに考えたこと

そのようなことを続けているとやはり欲というのが出てくるもので、もっと事務所の方向性やキャラクターについて議論したい、自分の意志や志向を事務所に反映させてみたい、と思うようになりました。

そのような中で法律事務所LEACTの代表である酒井先生と出会い、比較的小規模・立ち上げ段階である法律事務所LEACTを一緒に作っていくチャンスをいただきました。「これが最善の選択肢かどうかの確信が持てなかったとしても、より良い選択であると思えるなら挑戦してみては」との酒井先生のアドバイスに共感して移籍を決断しました。

3.法律事務所LEACTでの展望

  • LINE株式会社でインハウスとして勤務
  • 取組み領域はセキュリティ・プライバシー

という部分は継続しつつ、事務所のキャラクターとも掛け合わせながらより良いサービスを提供していきたいと思っています。ぜひご期待ください。

最後に、移籍にあたって法律事務所LEACTのslackに投げようとした(が、気持ちが入りすぎているとのことでボツにした)酒井先生へのラブレターのような1発目の投稿を貼っておきます。

皆様初めまして、現在LINE株式会社/インハウスハブ東京法律事務所に所属しております、世古修平(せこしゅうへい)と申します。
このたび10/1付で法律事務所LEACTに移籍することになり、先んじてslackに招待いただきました。折角の初投稿なので少し意気込み的なことも書いてみようと思います。今年に入って酒井先生とよく会話するようになったのですが、私が酒井先生に共感したところ(酒井先生の好きなところ)を3つくらい書いてみます。
・利他的なところ
「クライアントファースト」ってなんだか嘘くさく感じることも多いですよね。
これは、言っている側の犠牲や見栄や下心が見え隠れするからだと思っています。 一方で酒井先生は、利他そのものからきちんと自分の満足を得ている感じがします。 私も縁あって一緒にいてくれる人たちには与える側でありたいし、お互いに与え合える関係ならなお良いなーと思ってます。 ・身軽なところ "Done is better than perfect"というMark Zuckerbergの有名な言葉があります。 完璧な答えを探すのではなく、その時点でより良い選択を積み重ねていこう。間違えたら戻ったり方向転換すればいいみたいなスタイル、私は好きです。酒井先生はアジャイルとかって表現する時もありますね。 ・理想を持っているところ 酒井先生は、結構シビアにプロとしての「べき論」を持っている人だとも思っています。 組織論でよく言及される「スタンドプレーから生じるチームワーク」はプロフェッショナル組織の理想ですよね。私はチームプレー自体を否定する気はないですが、この人とならそれも目指せるなと感じました。
そんな酒井先生が、「自分から独立した別人格としての法律事務所LEACTをみんなで作っていきたい」と言っているのを聞きました。
酒井先生の良いところを体現しながらも依存しない法律事務所があるなら、それはきっと良い事務所だなーと思ってここにいます。皆で一緒に素敵な事務所にしていきましょう、これから宜しくお願い致します。

これからは酒井先生を全力でサポートして事務所の組織化に貢献しながら、個人としても実績を積んで「法律事務所LEACT = 酒井貴徳」の図式を良い意味で剥がしにいきたいなと考えてます。

4.おまけ

記憶に残る弁護士の移籍というと、私の場合は真っ先にシティライツの伊藤先生が思い浮かびます。意外性という意味でも(他人事ながら)感じた高揚感という意味でも。

その際書かれた以下のインタビュー記事もとても印象的でした。

www.cloudsign.jp

ここで書かれている、伊藤先生の

弁護士は、もっと自由な発想で活躍の仕方を描ける、多様性を持つべき職業だよねと。シティライツをこれまで以上にそういう事務所にしていきたいですし、僭越ですが、社会人からロースクールに入り法律家になった者として、そういう姿を後輩にも見せられたらいいなと思います。

という言葉なんか本当にかっこいいなと思いますし、当時読んだこのインタビューから自分はしっかり影響を受けているなと今読み直しても思います。

私の移籍のインパクトが伊藤先生に及ぶかどうかの検討はご容赦いただくとして、このインタビュー記事に負けないくらい素敵なnoteを、尊敬する二人の弁護士が書いてくれているので今日はそれを紹介して締めたいと思います。ぜひ本記事と一緒にご覧ください。

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