Webサイト立ち上げのふりかえり

Twitterでは告知したのですが、先日弁護士名義の個人サイトを立ち上げました。

折角なので背景や取組内容、悩んだポイントなどなどまとめてみます。
(営業色が出過ぎないように注意します)

1.背景

(1)2022年3月まで

私はインターネット企業に正社員としてフルタイムで勤務しながら、兼業・副業として弁護士活動をしています。弁護士として受任する仕事はある程度選り好みをしても、会社員としての生活であれば成り立つこともあり…

  • 自分の好きな領域で
  • 自分の好きなクライアントに
  • 自分の私生活と両立できる程度に

受任するなど、あまり積極的な拡大路線を敷いてきませんでした。

これは「インハウスとプライベートプラクティスの兼業・副業」という形態の大きなメリットだと考えていて、今でも大きく変わっていません。ブル弁の皆様のような金銭的大成功はなし得ないですが、趣味的にやりたいことだけをやる弁護士業の形としては、一つの答えだと思っています。とても快適です。

(2)2022年3月から

私は2022年3月末にGVAさんで法務向けのセミナーを開催したのですが、これが一つの転機になりました。

  • セミナーまで十分な告知期間をとったこと
  • 登壇資料は信頼できる複数の人たちにレビューしてもらったこと
  • かなり実務寄りの本音ベースの内容にしたこと

等々あり、想像していたよりも非常に多数の方にご覧いただき、またポジティブなフィードバックもいただくことができました。ありがとうございます。

2.問題意識

上記の通りセミナーがご好評いただけたことに加えて、セミナー視聴をきっかけにご依頼をいただく機会が増えてきました。そのため「必要としてくれるのであれば、もう少し広くサービスを提供したい」と感じるようになってきました。まぁ要は欲が出てきたわけですね。

他方で、自分の場合

  • 相談者が自分に到達するまでに、別の弁護士の先生の紹介を挟む
  • 実務担当者の方はブログを読んでくれていたりと熱心な方だが、決裁権限者のところで案件が落ちてしまったり規模が縮小してしまう

といったことが一定数起きていました(前者はむしろ、紹介してくださる先生にひたすら感謝という感じではあるのですが)。この辺りに対処するための手段のひとつとして、Webサイトを立ち上げてみようということになりました。

3.検討プロセス

6月上旬にWebサイトを作成することを決め、公開したのが6/24なので大体1ヶ月弱でのリリースでした。大きくは以下の3ステップで検討を進めました。

(1)運営方針検討

最初に直面したのは

  • フルスクラッチ
  • Webサイト制作用プラットフォームの利用

の2択でした。

前述の通り私はインハウスとの兼業・副業で弁護士をやっており、アソシエイトなどを付けている訳でもありません。そのため月数十万円の運営費用をぶん回すようなWebサイトは想定していませんでした。

自分自身やサポートしてくれる近しい人で作業が完結する方が良いだろうと思い、Webサイト制作用プラットフォームを利用して自分たちで保守運用していく方法を選択しました。

(2)テンプレ選択

続いてテンプレートの選択です。

プラットフォーム上に用意されているテンプレートから、イメージに合いそうなものを選択します。それなりに数が用意されているので、ある程度広めに候補を取りながら徐々に絞っていくような方法も良いと思います。

この辺りはデザインに詳しい…とまでは行かなくても、第三者視点でコメントをくれるような人がいると安心ですかね。あとは「自分はセンスがないから」みたいに弱気にならず、好き嫌いでガツガツと選んでいくことでしょうか。

(3)コンテンツ検討

最後に、Webサイトに載せるコンテンツを検討しました。出来上がりがこんな感じなので、実物を見ていただきながらお読みいただけると面白いかもしれません。

a.HOME

HOMEではPC版のみクライアントロゴを載せています。

  • 営業色が出過ぎるかな
  • 近々でご依頼いただいていないクライアントに依頼するのは気がひけるな
  • そもそもロゴ掲載とかって歓迎されるものなのかな
  • 全部のクライアントを載せる訳じゃないだろうけど、それってわざわざ書くと言い訳くさいかな

などなど色々悩んだのですが、結論として継続的にご依頼をいただいているクライアント様の一部を掲載することにして現在の形になりました。

b.ABOUT

やはり一番アクセスがあるのがこのページです。

「名刺代わり」として機能するページなので大事だなとは思いつつ、あまりダラダラと書き連ねるのもな…と思いシンプルにしました。

c.SERVICES

自分は取り扱う領域をかなり絞っている関係で、その辺りがきちんと伝わるものにしたいなという思いがありました。

一方で、前職の経験から法律ど真ん中からは多少外れるサービス(コンサルっぽいサービス)も提供していたのでその辺りを書きました。

この後、各項目をどの程度詳細化するかは悩んでいる所です。

d.PORTFOLIO

上記の通り、決裁権限者の段階で案件が部分的に落ちてしまうことがあったので、ある程度権威付けのためにも過去の執筆記事などが一覧できるコンテンツがある方がいいだろうということで作りました。

ここは今後、順調に増やしていけるように頑張ります。

e.BLOG, TWITTER

自分の場合、クライアントの実務担当者の方は、ご依頼をいただく時点でブログや過去の記事を読んでくれていることが多いです。

そのような状態だと関係性も構築しやすく、案件に入った後も非常にやりやすいので、ブログやツイッターへの導線は目立つところに置いておくことにしました。

4.感想

立ち上がってまだ1週間強なのですが、情報発信の場を先に作ってしまうことで「計画的に動こう」「情報発信をできるように仕込みをしよう」と考えられています。

今までのスタンスを大きく変えるわけではないですが、「世古に頼みたい」と思ってもらえるクライアントを少しずつ増やしていければと思っています。

ご相談お待ちしております!

www.seko-law.info