昨日は弁護士ドットコムさん主催の第1回 LegalTech Nightに参加してきました。
エンジニア、デザイナーの方を対象としたイベントのため、非エンジニア、非デザイナーの方のご参加、ならびに人材ビジネスに属する方の当イベント内でのリクルーティング活動につきましてご遠慮いただいております。
とのことだったので、今回は一応「セキュリティエンジニア」としての肩書きでの参加でした。
概要
- LegalTech市場動向:田上嘉一さん
- LegalTechAI〜実際のAI活用実例のご紹介〜:市橋立さん
- LegalTechスマートコントラクト〜スマートコントラクトの基本と技術〜:市橋立さん
感想
LegalTech市場動向
LAWASIA2017で発表されたという資料を元に、世界的なLegalTechの同行について説明いただきました。 田上先生も弁護士とのことでしたが、発表内容も立ち振る舞いも完全にビジネス側のそれでさすがだなという感じでした。
また、これは弁護士時代に獲得した能力なのかもしれませんが、「ちょっと意図を理解しかねる質問をされた時に、抽象度を1段上げた回答で凌ぐ」みたいな技術がめちゃくちゃ高い。ひょっとしたらテレビに出演されている影響かもしれません。
LegalTechについてはROSSのAI弁護士や、中国のAI裁判官なんかが最近ニュースを賑わせたと思います。言葉通りの「AI弁護士」「AI裁判官」はもうちょっと先の未来の話だとは思いますが、非常に楽しみだと感じました。
LegalTechAI〜実際のAI活用実例のご紹介〜
交通事故事件や契約書チェックを経験する中で「パターンマッチング(当時この言葉は知らなかったですが)的な要素が強いな」と感じたこともあり、AIの活用には共感する部分が多いです。
市橋さんの、強いAI弱いAIの解説から入って「自分たちはひとまずAIをこう定義しています」という説明の流れは非常に誠実で好感が持てました。 終盤には交通事故事件の相談botに関するデモもあり、いよいよだなという感じですね。
LegalTechスマートコントラクト〜スマートコントラクトの基本と技術〜
個人的にはここが一番聞きたくて勉強会に参加しました。 以前スマートコントラクト入門を読んだ際に、弁護士ドットコムとデジタルガレージの協業(更には、デジタルガレージ社の出資先であるBlockstream社との協業可能性)を知って以来、割と気にしていました。 今回は公にできない部分が多いとのことで、さわり程度の紹介でしたが今後の展開に期待しています。
勉強会後には懇親会(無料!)もあり、充実した時間を過ごせました。
また次回もありそうな感じだったので期待ですね、ありがとうございました。